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【旅】ふらり電車旅①名古屋・熱田神宮

2022年12月25日(日)

2022年3月に熱田神宮を参拝してお願い事を叶えていただいた息子が、年内に御礼の参拝に行きたいとのことで名古屋へ行くことになった。
今回は新幹線を使わず在来線で大津から米原、岐阜を越えて名古屋へ向かった。

途中の米原から見える伊吹山は見事に真っ白で、シンプルで巨大なショートケーキのようだった。

名古屋までの所要時間は2時間で意外と近かった。
名古屋駅名鉄に乗り換えて熱田神宮がある神宮前駅へ。
駅から歩いて5分ほどで熱田神宮に到着した。
巨大な森の中に吸い込まれるように進んでいくと、かの有名な信長塀が見えてきた。

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桶狭間の戦いの勝利を祈願した信長がのちに戦勝成就の御礼として奉納したその塀は、しっかりとした造りのおかげで時を経てもなお現存していることに驚く。
信長が訪れた場所に来れただけで感動してしまうが、信長によって遺された何かを見られることに更に感動する。
桶狭間の戦いを何としても勝つという強い気持ちで熱田神宮を参拝した信長を想像すると祈願のスケールが違いすぎて、自分の願い事なんて平和な世界に居ながらにして願っていることなんだなと思える。

戦国時代から令和へと頭を切り替え、いざ本宮へ。
伊勢神宮と同じ神明造りの社殿は厳かな空気に包まれていた。
息子と共に参拝し、さらに祈祷を受けるため神楽殿へ。
桜井識子さんの著書『ごほうび参拝』に祈祷の様子が書かれていて、ヤマトタケルと思われる神様と直接お話をされていたので、私と息子も御縁をいただきたく祈祷を受けることにした。

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識子さんのように神様が見えたり話したりすることはできないが、祈祷が始まると場の空気が変わることを感じ取れた。自分の名前を読み上げてもらった瞬間、神様とつながるような感覚になるのか身体がふわっと暖かくなる。以前、京都の八坂神社で祈祷を受けたときも同じ感覚になった。不思議としか言いようがないが、祈祷は神様ととても近い距離でお会いできるまたとない機会なのだと思う。

祈祷を終えておさがりを授かり神楽殿を出て、広い境内をさらに散策した。f:id:yumity:20230103194155j:image
境内の中心辺りにある樹齢1000年を越えるご神木・大楠に到着すると、ちょうど新年を迎えるための大しめ縄の張り替え作業が行われており、たくさんの人が見守っていた。

その傍らになにやら茶色い生きものが。にわとりだった。

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にわとりは近所のおじいさんらしき人物から菜っ葉をもらっておいしそうに食べていた。かわいい。

そこから少し歩いたところに土偶のような像があった。

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「眼鏡之碑」というらしい。
なんだか彫刻の森美術館に来たかのような感じ。野外アートっぽくて楽しい境内だ。
ひととおり境内を見て回り、そろそろお腹がすいたので正門を出てまた駅へと戻った。

つづく