仕事で西宮市役所に行った際、庁舎の向かいにある海清寺に立ち寄った。
西宮市役所と海清寺は木々に囲まれた六湛寺公園に隣接している。
街中のちょっとしたオアシスのような空間は、市民の憩いの場所となっているようだ。
寒くなってきたので、木々は色づき始めていた。
海清寺は臨済宗の寺院とのこと。
南側の赤門から入ってみる。
小窓の中に何か見えるのでズームイン。
凛々しいお姿の不動明王だった。
西門の門扉に文字のようなものが見える。
「わたしのなかに もうひとり すてきな わたしが おるね…ネ」と、躍動感のあるやわらかい書体で書かれていた。
本堂の左側にある松の木の枝は伸び伸びしていて立派だ。
本堂の正面写真を撮り忘れてしまった。
中には入れず御本尊が見えなかったが、薬師如来を安置しているらしい。
境内でひときわ目を奪われるのが三門の横にある大きなクスノキだ。
海清寺の大クスと呼ばれて親しまれている。
兵庫県指定の天然記念物とされていて、樹高は35m、幹周は6mくらいある。
海清寺が創建された1394年からこのクスノキがあったそうなので、樹齢は600年をゆうに超えている。
屋久島の縄文杉は樹齢2000年クラスなので、木の世界で600年はまだ若い方なのかも。
とはいえ、このクスノキは本当に大きい。
かなり後ろに下がって撮影したのだが、全景が入り切らなかった。
存在感に圧倒され、しばし呆然と眺める。
大きな木のそばにいると心が安らかになる。
鳥たちも人も吸い寄せられるように集まってくる。
まさにシンボルツリーと言えるこの大クスを見るためだけに訪れても良いと思う。
海清寺
兵庫県西宮市六湛寺町7−25