【映画】THE FIRST SLAM DUNK 鑑賞
昨年11月くらいにFM802の10ーFEETの番組を聞いていたら、スラムダンクの主題歌を担当することになったと話してて、驚くと同時にスラムダンクと10ーFEETって本当に合うな~と思って映画に興味津々だった。
そのエンディング曲である「第ゼロ感」は、スラムダンクの世界観を音楽にするならまさにこんな感じ!な印象で、日を追うごとにチャートを上り詰めていった。
映画を観る前に「第ゼロ感」を聴きこんで、私の脳内で生きている湘北高校の面々を蘇らせるイメトレの日々が続いた。
スラムダンクがジャンプで連載された頃、単行本が出るたびにすぐ買う友人から借りては読みふけり、流川くんにときめいていた。
連載を追いかけるようにアニメ放送も始まったが、漫画のカッコ良さが失われていて観る気がしなかった。
漫画の連載が終わると同時にスラムダンク熱は次第に薄れていった。
あれから26年。
今回の映画について、アニメの時と声優が違うとか不満っぽいコメントが散見されたが、アニメのスラムダンクを認めてない自分にとっては無問題だった。
26年の時を経てようやく井上雄彦先生が思い描く世界が映像化できたことへの期待を胸に映画館へと向かったのは先週の土曜日のこと。
ポップコーンとアイスカフェラテを買い込んで劇場のちょうど真ん中辺りの席へ着いた。
上映開始。
オープニング曲はあのチバユウスケ率いるThe Birthdayの「LOVE ROCKETS」。
湘北高校が持つ空気感やバスケのスピード感が合わさりつつ、タランティーノ映画のような雰囲気で始まる。
戦いへの胸の高鳴りのようなリズムに包まれ、一気に映画の中へ引き込まれていった。
プロローグで宮城リョータの生い立ちをなぞりながら、現在の時間軸は山王高校との試合中という設定。
今回の主役をリョータにしたことで、他のメンバーのことをより深く知れたと思う(個人的には流川くん目線のストーリーも見てみたい)。
試合のスピード感の渦中に居ながら、湘北メンバーそれぞれが歩んできたこれまでの出来事に瞬時に時間軸が移動する感じが実に鮮やかで良かった。
漫画で見たシーンや風景がリアルに目の前に広がっていることに感動した。
これはアニメ映画じゃない。
漫画がちゃんと映画になったんだ。
まさに技術の進歩が成せる技。
CGならではの自然な動きで、バスケの臨場感がもの凄いのだ。
伝説の山王戦を目の前で観戦してる疑似体験に手に汗握りっぱなし。
三井君が決める3ポイントシュートに鳥肌立ちっぱなし。
流川くんなんて漫画の何十倍もかっこ良くて見るたびにドキドキしっぱなし。
でもやっぱり試合の中でさらに進化と成長を遂げる花みっちゃんが愛おしすぎた。
私の脳内で生きている湘北メンバーにやっと本当に会えた気がして嬉しかった。
エンドロールで流れる「第ゼロ感」の歌詞が沁みすぎて涙。
クーアザドンイハビ。