【読書】「富士日記」武田百合子
2023年1月20日
朝5時、寒さで目が覚める。よほど部屋が寒いのか。寒さで心臓が締めつけられる感覚がある。ヒートショックで死んでしまうのもわかる気がする。
6時半の起床時間まであと少し、身体を丸くして二度寝をする。
朝ごはん:オールブラン+アーモンドミルク、スープ春雨、コーヒー
8時 家を出る。通学路ボランティアのおじさんに挨拶。 毎朝、「おはようございます。気をつけて行ってらっしゃい。」と声をかけてくれる。この一言で今日もがんばろうと思える。おじさんからパワーをもらっている。本当にありがたい
今朝は道のお地蔵様に水仙の花が供えられていた。道に咲く花も美しいが、活けられた花も美しい。誰かのために束ねられた花は想いが込められているからさらに美しく見えるのか。お地蔵様が喜んでおられているように見えた。
8時半始業。月の半ばは比較的おだやかで、マイペースに業務をこなす一日だった。
17時終業。同じ派遣の先輩Mさんと一緒に帰る。
来月、Mさんは期間満了で退職する。Mさんのおかげで毎日楽しく働いてこれた。Mさんのいない職場を想像するだけで泣けてくる。
2歳年上のMさんは愉快なお姉ちゃんという感じで、心の内側をわりとなんでも話せる希有な人だ。そんな人に出会えたことは奇跡だと思う。
Mさんに贈り物をしよう。姉からもらって愛用しているソックウェルの靴下を贈ろう。バンブーとウールで織られたソックウェルの靴下を履くと、他の靴下が履けなくなるほど快適だ。この心地よさをMさんにもぜひ体感してもらたい。
帰りにスーパーで夕飯の買い物。20%引きになってたネギトロ巻き、サーモン巻き、エビカツ巻きを買う。
18時帰宅。FM802「AWSOME FRIDAY」を聴きながら、一品だけ副菜を作る。
細く切ったニンジンをレンジで蒸して明太子で和えるだけ。めちゃうま。
今日のニンジンは隣の部署の部長からいただいたものだが、市販のものより何十倍も美味しくてびっくりした。来週、部長に御礼を言おう。
夕食後、マガポケで漫画を読む。今日のジャイキリ(ジャイアントキリング)545話が熱すぎて涙。今回は過去最高に近いかもしれない。
夜が更けてくるとスマホの画面が見づらいので、紙の本を読む。
家族3人&ペットで山小屋で過ごした日々が綴られている。
日記はおもしろい。そのひとの生活や息づかいのようなものが感じ取れるから。
武田百合子の場合は作家である夫・武田泰淳に山小屋にいる時は日記を書きなさいと言われて書いただけなのだが、百合子氏の個性が日記をとおしてビシビシと伝わってくる。日々の出来事の描写の視点が百合子氏ならではであったり、シニカルでおかしみを帯びていたりする。日記にセンスが溢れている。いや、ダダ漏れしてる。誰かに読まれることを想定していない日記(覚え書きのよう)だから飾ってなくて気持ちよいのだろう。計算していない文章が持つ力強さにぐいぐい引き込まれてしまう。
武田百合子という人が魅力的であったことはまちがいない。