家族3人でMIHO MUSIUMへ行った。
信楽方面へクルマを走らせること約1時間、わりと山深いところに位置していた。
広い敷地内の立体駐車場に駐車し、レセプション棟の自販機で先に入場券を購入する。
並木道の向こうにトンネルが見えてきた
トンネルの中はひんやりしていた
ステンレスで覆われていて近未来的な雰囲気
美術館棟のエントランス
幾何学模様が印象的で、ルーブル美術館のガラスのピラミッド(I.M.ペイ作)に通じるものを感じた。
春季特別展示「古代ガラス 輝く意匠と技法」
撮影可能だった作品3点
アラバスター文壺(東地中海地域あるいはイタリア)
碗(東地中海地域)
コアガラス両手付尖底壺(東地中海地域)
古代のガラス作品が鮮やかな状態で鑑賞できることに驚いた。
アクセサリーとして用いられているガラス作品は、細やかな装飾が美しかった。
ガラスを宝石のように扱っていた時代背景から、王族たちの美意識の高さがうかがえた。
常設展も鑑賞し、2〜3時間の滞在になった。
カフェはかなり混み合っていたので、あきらめて帰ることにした。
運営する宗教法人の施設と塔が見えた。
美術館棟を出たところ
吊り橋を渡りトンネルへ戻る
ずっと訪れてみたかったMIHO MUSIUM。
建築家I.M.ペイがこの地を桃源郷として表現したとあって、山の中に突如として現れた楽園のような雰囲気だった。
プロムナードからトンネルへ誘い、別世界へと導かれる動線にワクワクした。
美術館棟の外観は里山の小屋のようでいて、中に入ると光あふれる機能的な空間が広がっていた。
随所に高級な建材が用いられており、とてもお金がかかったのではないだろうか。
どなたかの記事に総工費400億円とあった。凄!
所蔵品も世界各地の貴重な作品が多く、創立者の小山美秀子氏は非常に潤沢な資産をお持ちだと思われる。
美しいものを見せたいという小山氏の想いが形となったこの施設に畏敬の念を抱かずにはいられない。
しかし入場料だけでこの施設のメンテナンスが賄えるとは思えない。
費用はどこから……?
もし仮に自分がなにか信仰している宗教があったとして、その宗教がこんなに立派な美術館を所有していたら、それは誇らしいことだろう。
親族が入会している某新興宗教は、このように外に開かれた施設は所有していない(信者のための施設はたくさん有る)。
宗教法人にとっては、外にアピールできる施設があったほうが良いのではないだろうか。
余計なお世話か……。
純粋に美術館を訪問したつもりが、いろんなことを考えてしまった。
おわり