ほとり暮らし

びわ湖のほとり 日々の思い あれこれと

【お片付けと防災】震災ふたたび。震災によって変わった価値観を再認識。

まだ頭も身体もスッキリ起きていない6月18日、月曜の朝でした。

ここ大津市震度5弱の揺れでしたが、築20年を越える老朽化の進んだマンション最上階の我が家の場合、震度は1割増くらいに感じられました。

幸い室内のモノが落下するなどの被害は無く、私も無事でした。

即座に阪神淡路大震災で被災した時の記憶が蘇りました。

あの日(1995年1月17日)は喉が痛かったので、就寝前にお湯を張った洗面器を枕元に置いて寝ました(加湿器を持ってなかったので仕方なく洗面器を使用)。

ベッドの足元には、神戸元町高架下のスニーカー専門店で買ったばかりのNew Balanceのスニーカーを置いて。

そして1月17日5時46分52秒、地震発生。

私の住む兵庫県伊丹市震度6強でした。

枕元は冷たくなった洗面器のお湯でビシャビシャ…ブラウン管の重いテレビが枕元ではなく床に転げ落ちていたことは奇跡的でした。

後でわかったことですが、大きな本棚やタンスの下敷きとなり、同級生が亡くなりました。友人のお父さんも亡くなりました。

幸い私も母も戸建の2階に寝ていて、ケガなく無事でした。しかし1階が酷い状態で、割れた食器などが散乱していることが明らかでした。

そこでベッドの足元に置いていたNew Balanceのスニーカーを履いて、すぐに1階に行けたことも奇跡的でした。

スニーカーのおかげで避難路確保がすぐにできました。

常にスニーカーを寝室に置いておくことはできなくとも、安全な寝室環境の整備と防災グッズの準備(玄関近くに置いておく)は必須だと思いました。

この被災経験はその後の私の人生観に影響を与えています。

粉々になった食器、自重であっけなく倒れた本棚、タンス等、モノが凶器と化す恐ろしさ。

カタチあるものの儚さ。

命があったことが奇跡。

モノへの執着は無くなりました。 
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ふたたび、この気持ちを思い出した月曜の朝。

整理収納アドバイザーとして私にできることは、安全な空間づくりをしっかりお伝えしていくことだと強く思いました。