【入院②】からのつづきです
~入院2日目~
一夜明け、胸腔ドレナージの処置をしたおかげで、呼吸はラクになったものの、右脇腹のチューブをぶっ刺している箇所が痛い。
寝ているあいだ寝返りを打てず、微妙な角度がないと痛いので、ベッドの傾斜をつけて寝ていたせいで首肩周りの疲れが取れていないようだ。
でもこのベッドは本当に素晴らしい。
頭と足(ひざを曲げれる)の角度調整ができて、めちゃくちゃラク。
パラマウントベッドのリモコン
介護の現場でも必須のベッドだろうけど、普通に使いたいくらい。
ちらっと値段を調べたら、簡単に買える金額ではなかった…。
映画観る時に良いなぁ。
朝食後、車椅子に乗せられてレントゲン撮影へ。
まだ肺の回復は完全ではないので、コンパクトドレーンユニットの吸引で肺を保持する。
夕方の回診で、肺から空気漏れの様子が無いので、コンパクトドレーンユニットの電源を切ってチューブも閉めることに。
明日朝のレントゲン撮影で肺の様子が回復していたら退院できるとのこと!
もしそうなったら、今まで気胸で入院した人の中で最短記録なのだそう。
やっほーい。
無事に退院できることを信じて、いそいそと退院の準備をして寝たのだった。
~入院3日目~
朝一番にレントゲン撮影へ。
すっかり退院するつもりで先生を待っていたら、主治医の先生が悲しい表情でやって来た。
先生:退院できそうって言ってごめんなさい。まだ肺が落ちちゃってて、穴が塞がってないですね。これでは退院出来ません。
私:えっ。
荷造りしたのに、また荷解き。
肺のどこかにまだ穴が?
呼吸がラクにできているので穴があるとは思えないけど、レントゲン写真が真実なので仕方ない。
このまま帰って再発するよりはいい。
またチューブをぶっ刺すのは辛すぎる。
そう切り替えて過ごしていたら、面会時間に息子がやって来た。
13時~19時の面会時間、夏休みの宿題を病室でするためだ。
とは言っても、話しながらなのであまり捗らない。
マイペースな息子、来週火曜日が始業式だけど大丈夫?
息子と楽しく話したおかげで退院出来なかった悲しみは飛んで行った。
夕食後、歓談ソファに置いてあるたくさんの雑誌を部屋に持ち込み読書三昧。
ああ、なんて幸せな一人の時間。
こうなったら入院生活を満喫しよう。
肺の穴がちゃんと閉じることを祈りつつ。
【入院④】に続きます