2023年2月25日、金沢旅行2日目。
ホテルを11時にチェックアウトして、金沢21世紀美術館を訪れた。
入口スペースはすでに長蛇の列で入場規制をしていた。
一番観たい展示の「スイミングプール」は事前予約が必要だったらしく、プールの内部に入ることはできないというアナウンスが流れていた。ああ残念。旅のリサーチ不足は手痛い。
金沢21世紀美術館に行く際は先にチケット購入し、観たい展示に関しては予約することが必須のようだ。
30分ほど待ってようやく入場できた。
今回の企画は『時を超えるイヴ・クラインの想像力』というもので、全く知識なく鑑賞したが、イヴ・クラインという人は大真面目にぶっとんだ試みをしているようだった。
一番印象的だった展示は、クラインが大きなガスバーナーを脇に抱えながらキャンバスに火で何か描くそばから、すぐ横にいる消防士が消火活動しているというもの。危険を伴いながらの命がけの創作活動だ。
火で描きつつ、燃える前に消す?
何だかよくわからないけど面白い。
飽くなき創造的欲求のままに驀進しまくった作品の数々に圧倒された。
完全に理解するのは難しい。
わからないながらもイヴ・クラインはおもしろい人だと勝手に納得したのだった。
美術館を出て、念願の海鮮ランチをいただこうと近江町市場へ行った。
近江町市場は混雑しており、特に寿司や海鮮丼のお店はどこも大行列で並ぶのをためらうほどだった。
近江町市場はあきらめて、ひがし茶屋街へと向かい歩くこと約30分、ひがし茶屋街に到着したらここも大混雑だったが、老舗の洋食店「レストラン自由軒」はどうにか入ることができた。
空腹すぎてとにかく何か食べたい状況に追い込まれた私たちは、もはや当初の目的である「金沢で海鮮を食らう」ことはどうでもよくなっていた。
待っている間に脳内は完全に洋食モードに切り替わり、オムライスとコロッケのプレートセットを注文した。
オムライスは醤油ベースのライスがちょうどいい薄さの卵に包まれていて絶品だった。
お店は古き良き昭和の雰囲気で、くつろいで食べることができた。
他のメニューもどれも美味しそうで、またリピートしたいと思った。良いお店に出会えて良かった。
自由軒を出ると、道沿いすぐのところに立派な松があった。
松の木が好きだ。枝の曲線に見惚れてしまう。
雪から松を守る雪吊りは、松に対する愛情が感じられるから幸せな気持ちになる。
ひがし茶屋街を散策したのち、タクシーで金沢駅へ戻った。
サンダーバードの出発前に金沢百番街に寄り、帰路で念願の海鮮をいただくべく「金澤玉寿司」の海鮮駅弁、家族へのお土産には「柴舟小出」の栗法師を買った。
16:29発のサンダーバードに乗り込むと、車内は私たちと同じような女性2人組がほとんどだった。
旅をふり返って話し、少し仮眠をしたのち、京都駅に到着する前に海鮮丼を食べた。
(揺れるサンダーバードで撮影したため写真がブレた)
新鮮なイクラ、マグロ、ネギトロの海鮮丼は鮮度が良くてとても美味しかった。
駅弁でこんな美味しいなら、お店で食べたらどれほどなんだろう。
次こそはお店で海鮮をいただきたい。
気の置けない間柄での旅行は楽しいものだと思えた2日間だった。
行き当たりばったりなところが多かったが、姉との旅は笑ってどうにかなるから気が楽で良い。
そして次の計画をするのがまた楽しみだったりするのだ。
おわり