【退院】チューブ人間からの脱出
【入院④】からのつづきです
~入院5日目~
レントゲン撮影の結果、肺の様子はほぼ回復したので、右肺に刺しているチューブを抜去することに。
もしかしてチューブを抜くのって痛いのでは…?
先生曰く、抜くときは麻酔無しで縫合もなく、傷口をキュキュッと寄せてシールを貼るだけとのこと。
なぁ~んだそれなら大丈夫そう~と安心して処置室のベッドで横たわる。
まずたくさん貼っていたテープを外し、チューブを留めていた糸を切る。
この時、少し痛いな…と感じる。
先生の「今からチューブを抜くので大きく息を吸って~」…という合図の後、肺からチューブが取り出された。
!!!!!!!!!!!!
・・・ニュルリという感触があったよぅ・・・
ちょっと!!!めっちゃ痛いんですけど!!!
麻酔無しなので普通に痛い。涙が出た。
16センチほどのチューブが肺から抜けていく瞬間が実感できて、なんなら刺す時より痛かった。
たぶん麻酔無しっていうのが大きい。
何はともあれ、チューブ人間からの脱出成功。
さよなら、チューブ!
さよなら、コンパクトドレーンユニットくん!
チューブを刺していた箇所(穴)を寄せるようにしてテープ留め。
さらにその上にガーゼをペタリ。
処置完了~(′ᴗ‵ )
最後に説明室にて今までのレントゲン写真を順番に見て、治っていく経過を確認しながら先生から説明を受ける。
完全虚脱に近い状態から胸腔ドレナージにより肺が膨らんで戻り、一旦またしぼんで…さらに膨らんでという肺の復活劇。
かくして無事に退院となった。
土曜日なのでERの受付に会計しに行くと、後日精算とのことでそのまま帰ることに。
一体いくらかかったんだろう…?(不安)。
病室に戻って荷物の片付け。
見晴らしの良い快適な個室に別れを告げる。
腕に巻いた入院患者リストバンドをナースステーションで取り外してもらい、なんとなく刑務所を出所する受刑者の気分で、「みなさん…お世話になりやした、いや、お世話になりました…」と、一礼をして立ち去るのだった(誰?)。
5日にわたる入院生活、たくさんの看護師さんや先生との出会いがとても楽しかった。
私を救ってくださった先生、看護師さんへの感謝の念は尽きない。
月経随伴性気胸のため、毎月再発する可能性を抱えているが、通院しながらこの病気と向き合っていこうと思う。
~おわり~